息子が年上の女性を恋人として実家に連れてきた。 母親とほぼ同じ年齢の女性だった。 リビングで、息子は緊張した様子で切り出す。 「紹介したい人がいるんだ」 父は腕を組み、じっと相手を見つめた。 「ずいぶん年が離れてるようだが……」 息子は肩をすくめて答える。 「年の差なんて関係ないよ」 数日後、息子が一人で実家に戻ってきた。 母は心配そうに声をかける。 「どうしたの?」 息子はしばらく黙ってから、小さくつぶやいた。 「都子、家を持ってるって言ってたのに……実家だった……」(続)
2026/03/08