ヨットは一見すると小さくて頼りなさそうに見えますが、実は嵐の中でも沈みにくいように、しっかりとした仕組みで作られています。では、なぜあんな激しい波の中でも浮かび続けることができるのでしょうか。通俗的に分かりやすく説明していきます。
まず一番大きな理由は、「浮力」です。ヨットは水に浮くように設計されていて、船体の中には空気が多く含まれています。空気は水より軽いため、全体として水に押し上げられる力が働きます。これはお風呂に空のペットボトルを入れると浮くのと同じ原理です。どんなに波が高くても、この浮力がある限り、簡単には沈みません。
次に重要なのが「キール」と呼ばれる部分です。キールとは、ヨットの底についている重たいおもりのようなパーツです。このキールがあることで、ヨットはひっくり返りにくくなっています。
嵐で強い風や波を受けて船が傾いても、この重さがバランスを取って、元に戻ろうとする力が働くのです。いわば、だるまのような構造で、倒れても起き上がる仕組みです。
また、ヨットは「波に逆らわない」設計になっています。大きな船のように力で押し切るのではなく、波に合わせて揺れながら進みます。波が来たら、その上に乗るようにして上下に動き、衝撃を逃がします。これにより、無理な力がかからず、壊れにくくなっています。
さらに、船体の形もポイントです。ヨットの船底は丸みを帯びていて、水の抵抗を受け流しやすい形をしています。
この形によって、波をうまくいなし、安定した動きを保つことができます。もし平らな形だったら、波の衝撃をそのまま受けてしまい、転覆しやすくなってしまいます。
そして忘れてはいけないのが「密閉構造」です。ヨットは水が簡単に中に入らないように設計されています。多少水しぶきが入っても、すぐに排水できるようになっており、内部に水が溜まって重くなるのを防いでいます。これも沈まないための大事な工夫です。
もちろん、どんなヨットでも絶対に沈まないわけではありません。極端な状況や事故が重なれば沈むこともあります。
しかし、基本的な構造としては「浮く」「倒れにくい」「波を逃がす」という3つのポイントがしっかり作られているため、嵐の中でも生き残れる可能性が高いのです。
つまりヨットは、力で嵐に勝つのではなく、構造とバランスでうまく付き合っている乗り物と言えます。だからこそ、あんな過酷な海の中でも、意外なほどしぶとく浮かび続けることができるのです。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=_bDwxXm-FHs,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]