戦のない平和な時代――そう語られることの多い江戸時代後期。しかしその華やかな町の裏側では、ある異変が静かに広がっていました。働き盛りの四十代の男たちが、ある日突然倒れ、そのまま帰らぬ人となる。しかもそれは珍しい出来事ではなく、町のあちこちで繰り返されていたのです。
当時の人々はそれを「運命」や「祟り」と考えていました。医学が発達していなかった時代、原因を突き止める術はありません。しかし現代の栄養学と医学の視点で見直すと、浮かび上がるのは意外な事実――彼らを蝕んでいたのは、日々口にしていた“ごちそう”でした。
江戸の庶民に絶大な人気を誇ったのが、屋台の天ぷらと蕎麦。揚げたての魚介、濃い口醤油のつゆ、そして腹いっぱい食べられる白米。重労働の後の一杯は、まさに至福の時間だったでしょう。しかし屋台で使われる油は何度も使い回され、強く酸化。現代では血管を傷つけ、動脈硬化を進める要因とされる状態です。
さらに蕎麦つゆ。濃い味こそ“粋”とされ、最後の一滴まで飲み干すのが江戸っ子の誇りでした。結果、現代基準を大きく超える塩分を毎日摂取。血圧は常に高い状態が続き、血管は張り詰め、破れやすくなっていきます。
そして決定的だったのが白米中心の食生活。精製された白米にはビタミンB1がほとんど含まれず、「江戸わずらい」と呼ばれた脚気が蔓延。むくみや倦怠感が進み、最終的には心不全に至る例も多くありました。
皮肉なことに、将軍や上層階級は麦飯や質素な食事を続け、長寿を保ったと記録されています。
一方で庶民は、濃い味と脂を“贅沢”として楽しみ、その代償を自らの体で払っていたのです。
これは遠い昔の話でしょうか。深夜のラーメン、揚げ物、味の濃いコンビニ弁当――私たちの周囲にも、同じ構図はありませんか。
あなたが最近、体に悪いと分かっていて食べた物は何ですか?
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=EtiP2SE0tGU,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]